本年度は、大洗町及び大洗町立第一中学校のご協力をいただき、11月8日・25日の2日間にわたり2年生87名を対象に、ウッディーハウス風木造倉庫の建設体験学習を開催しました。
初日は、各クラスを2班に分け基礎工事と重機操作を体験してもらいました。基礎工事体験では、専用の機械を使った鉄筋切断作業、結束線とハッカーを使った鉄筋の組立作業や約30kgの生コンを一輪車で運搬し、バイブレータで締固めコテで表面を均すなど、初心者にはどれも非常に難しい作業を行いました。生徒達にとっては初めての事ばかりなので、みな興味津々で真剣な眼差しで作業に取り組んでいました。重機操作体験では、バックホウとタイヤショベルに実際に乗って、掘削作業やカラーコーンの間をスラローム走行するなどの体験をしてもらいました。
2日目も前回同様に2班に分け、大工工事（建て方）と測量実習を体験してもらいました。大工工事では板材のかんな掛けや釘打ち、かけやで板材を落とし込むなど非常に難しい作業に生徒達は四苦八苦しながらも非常に楽しそうに作業を続けていました。一方測量実習では、レベルと光波を使い高低差測量と距離測量を体験してもらいました。光波を使い10mピッタリを目指しました。しかし、なかなか合わず何度も計り直し、ターゲットを持つ手も震えて大変そうでしたが、皆一所懸命頑張っていました。
そして12月6日、無事に引渡しを迎えることができました。引渡式当日は、小谷町長をはじめ多くのご来賓の方々に足を運んでいただき盛大に開催することができました。ウッディーハウスの名称は、生徒達から募集した結果より慎重な選考を重ね『ドリームハウス』に決定いたしました。末永く大切に使っていただけたらと思います。
2日間という非常に短い期間でしたが、〝ものづくり〟の楽しさや難しさを学んでいただけたことと思います。生徒達からは『とてもたのしかった。またやってみたい！』『測量って地道な作業をずっとやるのですか、大変ですね。』『かけやが重くて、とても疲れました…』『１ミリの誤差も許されないなんて、すごいですね！』など、さまざまな感想をいただきました。今回の建設体験学習を通して、建設事業への親近感を深め将来の職業選択の糧となれば、非常にうれしいです。
最後に、この企画にご協力、ご指導、ご鞭撻をいただきました関係者の皆様に心より感謝を申し上げます。

開催日	平成22年8日・25日
開催場所	大洗町立第一中学校

 

体験学習の様子